2010年 09月 06日
昨晩、無事に帰還しました。 行方不明者、けが人ゼロ!(疲労は各自へのお土産です。) プロデューサー:中沢 参加者:岩見、大城、小林、小峰、藤平一家(4名)、松浦 計10名 現地献茶:釣り人1名(栃木県**功氏)、旅館フロントマン1名(「田中屋」泉氏) ご一緒できなかった皆さまは残念でしたが、とにかく目に残る景色にたくさん出逢うことができました。少しでもここに報告し、次なる野点人の力にしていただけたら幸いです。 お茶は、わけても野点は、本当に一期一会だなとも思う反面、ひとたび望めば、こんなにも自然は、世界は、私たちを待っている!とも思え、今後にいっそう大きな夢を抱かせる遠征となりました。 (丸ビル前集合の東京組)(道の駅集合の藤平一家) (舘岩地区について、手打ち蕎麦のそば処曲家(まがりや)で昼食) (道の駅で買った起き上がりこぶしはキッズのお気に入り)(これは「はっとう」蕎麦粉の練り物にじゅうねん(エゴマの事。地元でこう呼ぶ)をまぶした甘い副食。美味しすぎて「御法度」になったことから、「はっとう」と名付けられた) (古民家の残る集落。「釘隠し」も重厚。この建屋は「曲家(まがりや)」といい、入口から直角に出っ張った部分で、土間続きに馬を飼っていた。以上マメ知識) キャンプに付属するアトラクションも超充実の今回!なかなか野点に行きつけないほどの充実プログラムを用意して臨んだ中沢隊長。先ずはキャンプのためのテント設営で一汗かいて共同作業! 完成!組み立て説明書が英語でした。文殊の知恵で乗り切り、一仕事終えて自信を増した野点人たち。(テント2張とバンガロー1棟に分宿です) キャニオニング…急流に身を任せて流される遊びは、最初はその水の冷たさに恐怖さえ感じますが、ひとたび飛び込んでしまえば、あとは水の意志のままに…。 「ゆだねる」「流される」「身を任せる」という行為は、自らの意志で受け入れさえすれば、なんと快感なことでしょう。(激流ではありません、念のため) <写真挿入予定> そして瀬に上がり、纏う「空気」の暖かさと言ったら!? さっきまで疎ましかった暑さ、陽射しが神の加護に思えました。 しかし二度、三度と川に親しむうちに、もはやまったく「冷たい」とは思わなくなっている。この不思議さは、茶室の正座同様、フシギな体験。 むしろ心地よさとして自ら求めるようになります。求めれば自然は受け入れてくれます。 飛び込み、慣れよ。さらば親しめん。 親しめば、受け入れられん。 思えば、滝に打たれる「荒行」、あれは、修行なのは最初のうちだけかも知れません。 あれ、病みつきになる癒しなのではないでしょうか????(叱られますね)夏だけでしょう?と思うかも知れませんが、「ちょうどよい」と自分が普段思っている基準というのは、それまでの経験から勝手に作った基準なんですね。 川遊びの後は、水着のまま近くの共同浴場(天然温泉)「湯端の湯」へ。お湯の熱いのなんのって…水の出るホースを命綱のように握りしめ、湯の下で足の指にあてて痛みから逃れるように入浴。きっと身体は想像以上に冷えていたのでしょう。 水が「痛い!」という経験を、「冷たさ」「熱さ」の両建てで体験して、水の奥深さ、変化自在さ、素直さ、柔らかさ、そして強さから、何か生き方を学んでいる気がする中沢隊長でした。 私もまた自分はこういう人間だ、と決める前に、知的好奇心の任せるままに新しいものに出逢って行く大切さを実感しました。 神様は、一生の中での「個の進化」のために、「好奇心」を授けている、そう思いました。 川のせせらぎを終日聞きながら過ごすうちに、いつの間にか、川が無くてはならない存在となっていました。 しばし休憩&ビール。子供もお気に入りの「おやつ」は、道の駅で買った朝摘みきゅうりを清流で冷やし、味噌をつけて丸ままバリリ! 川遊びの後、初めて全員円座のうえ、夕食の献立と手順、グループ分けを中沢隊長から発表。 夕食の支度の合間にも、川辺に光を楽しみ、朝摘み野菜やビールを冷やし、美しいフライ(毛バリ・工芸品!)で岩魚を追いました。 さて、「究極のキャンプ飯」は、イタリアン・スパニッシュのフルコース! 前菜に熊本産の梨(食前酒のようなうま味)と、朝採れトウモロコシ。 次にアクアパッツァ、そして手打ちパスタのオレキエッテ、さらにお待ちかねのダッチオーブンでのポークの塩釜、最後にメインはパエリア!!サフランたっぷりの輝く黄金いろのパエリア、炊け具合も完璧でした。 デザートは炭火を囲んでのスマーフ!(マシュマロを焼いてクッキーでサンドして食べるアメリカ式のアトラクション・スイーツ。拾った手頃な小枝にマシュマロを串刺しし、火に掲げてじっくり待つ…どんど焼きが打ち上げ花火なら、スマーフは線香花火です) ソーセージも炙って、モッツァレラのチーズフォンデュも試して…気づけばなんと5時間に及ぶ晩餐でした。(^^; どれも失敗なしの大成功!美味しさに感動。楽器もジャンベ、ギター、ウクレレ、サンシンが登場し、場を盛り上げました。 お酒はシャンパン、赤ワインはオーストラリア産のシラー(ゴールドラベル) など、美味しくてついつい進みます。 最後は漆黒の闇で炭を囲んで小さく野点。夜中になってようやく一服。永かった野点までの道のり…。キャンプ場に努める大山氏に先ずは一服。 さて子供たちはすやすや眠りましたが、まだオプショナルは続きます。 再び夜の温泉へ、その後は夕涼みの星巡り。 天の川、流れ星(月がなく最高の星見日和でした)。 テントは快適。 野点ガールズ3人は、これを機会に寝袋の購入を決意!今後も様々なシーン でタイムフリーな野点を楽しめるようになりそうです。 翌朝は、各自の起きたい気分に合わせて徐々に集合。 ママの手作りパンと、豪快鉄板フレンチトースト、残り野菜のごった煮スープ、コーヒー。空気と水と素材が美味しくて、木漏れ日と風のスパイスが効いて、も~最高! 朝食後はすぐに川辺で茶席をしつらえ、清流の中に茶席が完成。 茶花は、 ススキ、ノコンギク、トリカブト、ミズヒキ、ヨメナ 扇面は横山大観の「神心」 茶碗は益子、琉球、フランス 「清流に足を浸しながらお茶を飲める立礼席」となりました。最高! ここにいて、心が洗われない人はいない!という、清らかな世界。 地球に感謝の祈りをささげる為の祭壇のようでした。 徐々に近づいてきた釣り人を釣り上げて(笑)、特等席にご招待。 一服を味わっていただきました。「美味しいね」「美味しいね」と感激してくださいました。大成功~! 撤収時の作業も楽しい時間でした。 キャンプに慣れない者も多いなか、「初めての水屋仕事」を学ぶ時のようなどきどき。頭を使って多くの様子を考え、できないことはむやみに手を出さず、先人の知恵をもらう…。できることはさっとやる。うーん、修道なり。 今回の野点プロデューサー中沢文明氏を、自然に皆が「隊長!」と呼ぶようになって行ったのは、この野点を表しているエピソードの一つ。 最後は集合写真と「感謝の舞」で締めて、本ツアーはここで解散。 その後は2台6名で締めの温泉へいき、たかつえスキー場で、「雪むろ」(冬場の雪を保存して保冷庫にする)を見学しました。 蕎麦畑は今が満開。白くて小粒で風に揺れる蕎麦の花が、見渡す限り続く光景に、みな言葉を失いました。 雲海を歩くような白くたゆたう真っ白な世界。 みな不思議と、「この世ではないみたい…」と共通の感想を漏らしました。 奥へ行くほど密度を増す白。 迎え撃つ蒼穹の空。蕎麦の花に挨拶を返すように白く迎える雲。 誰も立ち入れない白い世界の中に、時々佇む白樺の緑。 必見の清浄なる世界でした。 遅めの昼食は、地元食堂でのソースカツ丼。ヒレが3切れとキャベツにソースがっかって出て来ます。 座敷の窓からは、豊かに実った稲穂が、まだ少し若い黄金色に揺れています。 向こうには濃い緑の山。 そよそよ吹く風が心地よく、眠気を誘う食後。 いよいよ帰路ですが、塩原温泉名物の「崖下温泉」(田中屋旅館)へ立ち寄り、数百段の石段の足下の野天風呂を体験。(4つ中3つが混浴) 湯あがりにトレッキングのような上りで汗をかき、ロビーで涼みながら、濃い目の薄茶を飲んで、帰路の高速ドライブに向けて、全員を覚醒! ここで、次回の「陣馬山パノラマ野点」のプロデューサー岩見さんから、今回の「キャニオニング野点」の中沢プロデューサーに、「お疲れ様でした」の一服献茶。エールの交換となりました。 (フロントスタッフの泉さんへ「お湯をありがとう」の献茶式も) 帰りは佐野サービスエリアで佐野ラーメンを食べ、清算業務。 会計係を申し出てくれた初参加の小峰さんに感謝。 余剰金の一部で佐野名物、「もーもーソフト」を配給し再出発。 10:30に麹町、野点協会本部前で解散式。その日中に各自帰宅を完了しました。 率先垂範、陣頭指揮。 一番働いて、でも一番遊ぶ!怒らず焦らず、周囲を見ながら少し高いハードルを提供し続ける。 Out Door Green Tea が、今回は、それだけなく、 Out Door and Out Door Green Tea ! でした。 野点人中沢は、やはり野点原人だった! 最高のプロデュースをありがとうございました。この後のまとめ報告をお待ちしております。 <第一報終了報告のみ 文責・松浦> ※写真は後日
by nodate
| 2010-09-06 00:51
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