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国際野点協会(INA)

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2010年 10月 03日

陣馬山あらため 『高尾山 雨天結構野点』(?)

陣馬山あらため 『高尾山 雨天結構野点』(?)_d0157941_3115362.jpgその週私はずっと悩んでいた。何度週間天気予報を確認しても、秋分の日の東京は、雨天確定間違いなさそうだったからだ。

今回の目的地は山。雨天をおして登山を決行すべきか、はたまた中止または延期とすべきか。それとも企画を大幅に組み替えて再リリースするべきか。

悩んだ結果前日の夜、私は雨天でも参加する、といってくれた仲間たちへ「予定通り野点の準備をして高尾駅
に集合。ただし全くNO PLANのため、集合後 相談の上臨機応変に行動。」というなんともアバウトで無責任なメールを送ったのでした。



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そして当日朝。予報どおりの雨の中、高尾駅へ今回の7人のメンバーが集結しました。今日のミステリーツアーめいた一日を楽しむ気満々で、今後のプランについてひとしきり立ち話会議が行なわれ、ひとまずケーブルカーで登れる高尾山へ向かうことが決定。
陣馬山あらため 『高尾山 雨天結構野点』(?)_d0157941_3282460.jpgリフトは止まっていたがケーブルカーは運行中。雨の中いつもよりも少ない乗客をのせ、急勾配を健気に上る乗り物のお陰でまずは『高尾山駅』 に到着しました。陣馬山あらため 『高尾山 雨天結構野点』(?)_d0157941_338070.jpg
その足で展望台へ出てみましたがが激しい雨で煙った景色は見渡す限り真っ白で、パノラマはとても望めない様子。
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皆傘をさして、高尾山薬王院を目指し、歩きます。
雨はますます激しくなっていきますが、あらかじめ雨天への心構えがあるせいか、歩きながら水墨画のような山の風景や、濡れた杉の木の香。激しい雨音とそれをとおして少し声を大きくして交わす会話など、不思議なくらい静かに心穏やかに楽しむことができる気がします。

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お手の山門に到着する頃には、間近に落雷の音も響き、稲光が真横に走るのが見えました。
お堂でご本尊の飯縄大権現を参拝後、これからどうしようか。と一息ついた際、寺務所に相談してみない?という意見が出たのは誰からだったでしょう?
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有言実行の勢いで我々は寺務所へ。野点の企画が雨にたたられ困っているという訴えに、高尾山の方は寛大にも我々に客殿を使う事を許可して下さったのでありました。

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お借りした部屋です。広くて立派です。これはもう野点ではないのではないか?という気もするが心持や皆の動きは普段の野点と変わりはしません。さっそくそれぞれがお茶の支度を始めました。
ちなみにお菓子は梅花亭『浮き雲』 陣馬山あらため 『高尾山 雨天結構野点』(?)_d0157941_4195374.jpg それと 『もみじまんじゅう』。 陣馬山あらため 『高尾山 雨天結構野点』(?)_d0157941_4193837.jpg





お部屋のふすまの唐紙がもみじの紋。陣馬山あらため 『高尾山 雨天結構野点』(?)_d0157941_444886.jpg
ちなみに窓ガラスの柄ももみじ。 確かに高尾山の紅葉は有名ですね。陣馬山あらため 『高尾山 雨天結構野点』(?)_d0157941_4433779.jpg






まずは自分たち同士で点てあって一服いただきましょう。
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そして、ここからが国際野点協会の真骨頂。お客様をその場でお招きしましょう。である。
まずは大変親切にご対応いただいた高尾山薬王院の職員の方々をお招きしたい。早速お誘いのお電話をいれるとそれぞれ手が開いた時に立ち寄ってくださるとのことです。

最初のお客様がいらっしゃいました。
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そして、こちらから押しかけてでもお茶を召し上がっていただきに、参上するのも国際野点協会の得意とするところ。客殿の管理室へお邪魔します。
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同じ客殿で精進料理を召し上がってらしたお客様にも、よろしければ、とお声をかけて。
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ちなみに、お客様をおもてなししているサイドはこう。
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お茶を点てている水屋サイドはこんな感じです。
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いよいよ用意してきたお茶もお菓子も尽き果てました。
いよいよ撤収の準備をしましょう。おっと、その前に記念撮影はやっておかなくちゃね。
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そして後片付けをして、寺務所にご挨拶。充実したお茶三昧の一日を過ごせたのは高尾山薬王院さまのお陰です。どうもありがとうございました。
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再びケーブルカーで山を下りたら、麓の蕎麦屋で軽く打ち上げ風にお食事です。
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そして朝集合した高尾駅で解散式。
正直今日集合するまで、私はプロデュ-サーとしての責を果たせるか心配でなりませんでした。
でもこうして解散するときに、皆が皆 楽しい一日だった。面白いお茶会だったね。と口々に語りながら、ニコニコと帰路についた顔を見送るのはとても幸せな気分でした。

企画者とはいっても何ほどの力もない。物事はどう転がっていくか判りはしない。頼れる仲間がいれば、そんなに自分だけ気負う事もない。という気楽な気分にもなり、
一方では仲間が同じ目的を持ち、それぞれの知恵と行動力で道を切り開いてくれたお陰で、またその結果色々な方が賛同してくださったお陰でこんなに愉快な雨の一日をすごすことが出来たんだ。と思うと、ひたすら皆へ感謝したい気持ちで一杯になります。

このような経験をしてみると、今度はどういう趣向にしようか?と色々ひねりたくなりますし、次回以降プロデューサーを担当する方々にも自分でできる全力で協力しようと思います。
出でよ新たなるプロデュ-サー!

(文責:岩見)

by nodate | 2010-10-03 06:20 | イベント報告


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